カービィのブログ

ぼく、カービィ！





え？オマエは何の生き物だって？
やだなぁ、カービィはカービィだよ。
風船でもスライムでもないからね。
強いて言えば破面かな？
虚の屍骸を喰らう事でその霊圧と能力を取り込み
自分の物にする事が出来るんだ。
あ、表現が怖い？ゴメンゴメン。

今日もプププランドをエサ・・・けふんけふん、
なにか楽しいことがないかなァと徘徊してると
ついうっかりキツネワナにかかっちゃった。
錆鉄の刃は、まるで生き物のようにぼくの足に喰らいつき
そこから血と命と未来を吸収していくかのごとく・・・
あ、表現が怖い？ゴメンゴメン。

とにかく超いたくて死にそうだった。
ていうか、ぼくじゃなかったら死んでたよね、ぼくでも相当ギリだったもん。
動けないし、痛いし、おなか減ってくるし、
「だん吉・なお美のおまけコーナー傑作選」をビデオに掛けてくるの忘れたし
もうだめなのかなー、なんて思ってると
そこに一人の女の子が通りかかったんだ。

茶髪のツインテールで白い服、手にはなんか棒状の撲殺武器を持ってて。
キミはその撲殺武器で動けないぼくをいたぶるのかい？
薄皮が破けて吹き出した血を見ながら
「てめぇみたいな生き物でも血は赤いんだなぁ、ひゃーっはっはーっ！」とか
「あと何回殴りつけたら死んじゃうのかしら～」なんて
かわいい声でつぶやいたりする気かい？
あ、表現が怖い？ゴメンゴメン。

でもその女の子はぼくの期待・・・けふんけふん、予想を裏切り
なにやらむにゃむにゃと呪文みたいなのを唱えて
（きっとぼくに対するいわれのない罵詈雑言だと思うよ）
撲殺武器をさっと一振りしたら
びっくりしたことにキツネワナは消えて
ぼくの足の傷も治っちゃったんだっ！！

お礼を言ってから話を聞くと、その娘は魔法少女で
なんとかシードとかいうのを集めて封印するための旅の途中なんだって。
妄想癖が激しいね。でもこういう人には話を合わせてあげないと
急にキレて奇声を発したり、焦点の定まらない眼で飛び掛ってきたりするから
拘束具をはずさないでいてほしいよなぁ。
うん、命の恩人になんなんだけどさ。

まぁ、そんなアブない女の子だけど
命の恩人だし、言葉だけじゃなくって何かお礼をしないといけないよね。
そのへん、ぼくは立派な常識人なのでわかってるつもりだよ。
そこでぼくは、今できる最大限のお礼をその子にしたんだ。



























世界最強のぼくと同化できるなんて、キミは幸せモノだな。